遺伝性の病気

ダックスフンドのように人気犬種の犬には、無理な繁殖のため、先天的な障害を持って生まれてくるものもいます。しっかりしたところから入手することが必要です。
 

進行性網膜萎縮

「症状と特徴」
網膜細胞が萎縮する病気で、最初は暗い場所で見えにくくなる程度ですが、ほとんどの場合、やがて失明します。生後8〜12ヶ月で失明する場合もあれば、5〜6歳になって症状が現れることもあります。
「予防法と処置」
予防法や治療法は特にありませんが、犬の場合、失明しても普通の生活を送ることが出来ます。
障害物のないところを散歩させる、部屋に障害物を置かないなどの工夫をしてあげましょう。
 

角膜異栄養症(角膜ジストロフィー)

「症状と特徴」
両目の角膜中央やその周辺に、灰色や白色の物質が発生する病気です。色々な犬種に見られ、進行が遅く失明を免れる場合もありますが、ダックスの場合、急速に進行して失明するケースが少なくありません。
「予防と処置」
失明した場合は、住環境を整えて、犬が不便をしないように工夫することが必要です。
 

聴覚・視覚障害

「症状と特徴」
ダップルと呼ばれる毛色の場合、聴覚障害や視覚障害、不妊といった症状が現れる場合があります。この場合、ほとんどの犬が、白い毛と青い目を持っており、白色の被毛が多いほどその可能性が高く、聴覚障害だけ現れることもあれば、聴覚障害と視覚障害の両方を持って生まれることもあります。
「予防と処置」
暗色と明色のコンビによる混合色や、パッチワーク状の模様を持っているマール模様の犬同士の交配によっておき、平均して25%の子犬が障害を持って生まれます。マール模様の犬同士を交配させないことが大切です。
 

フォンヴィレブランド病

「症状と特徴」
血小板の働きが低下するために、血が止まらなかったり、胃腸管など消化器から出血したり、血尿や鼻出血、粘膜からの出血がおきたりします。
甲状腺機能低下症を伴って後天的に発症することもあり、その場合、先天性のものよりも症状は悪化します。
「予防と処置」
予防法は特にありません。先天性のフォンヴィレブランド病の犬の場合は、他の遺伝性疾患の犬の場合と同様に繁殖をしないことです。
この病気は凝固機能検査をして診断します。出血が見られる場合や、検査結果で重症と判明した場合は輸血をします。
外科手術が必要な場合は、手術30分前に予防的に酢酸デスモプレッシュを投与することによって、手術時の出血時間を抑えます。
 

てんかん

「症状と特徴」
先天的に脳に異常があるケースのほか、肝臓や腎臓の疾患が原因になっている場合や、精神的ストレスが関係しておきる場合もあります。発作を起こすと四肢をつっぱってけいれんし、意識がなくなり、泡を吹いたり失禁をしたりします。発作後はだいたい普通の状態に戻ります。
「処置」
けいれんが起きたら、タオルなどでくるんで怪我をしないように注意し、病院に連れて行きます。
病気が原因で起きている場合はその治療をすることが大切で、先天性の場合は薬物療法が行われます。
 

膝関節脱臼

「原因と症状」
後ろ足にある膝関節が正常な位置から逸脱した状態で、生まれつき膝関節周囲の筋肉や骨に異常があって脱臼する場合と、打撲や落下によって脱臼する場合があります。
特に症状が現れない軽度から、正常に歩けない重度まで様々です。
「予防と処置」
手術で整復することが出来ます。軽度の場合でも、高齢になって筋力が低下すると悪化することがあるため、若いときに手術を受けるほうが良いでしょう。床を滑りにくいものにするなどの工夫も必要です。
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